ところがこのことに肝心の自分自身が気づかないのです。 いえ、より正確に言えばそのようなプラスの変化を当人自身が、余り率直に認めようとしない傾向がある、ということなのです。

 人間というのは自分自身が実際に努力して得たプラス面での事実、成果をとても懐疑的に見做すという性向が一般的にはある、といえますね。 あえて控え目に見ようとする、と言ったら良いのでしょうか。

 もうこれまでに何百人何千人と見てきての実感ですから、これは恐らく確実な一般的傾向であると言って良いと思います。 ちょっとした驚きでしたが私が学んだのはこのことです。